株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、耐欠損性に優れるサーメット材種NS9530に、中仕上げ~中切削用のTMブレーカを拡充し、2026年10月19日より全国発売します。CNMG・DNMG・TNMG・VNMG・WNMG全20アイテムを設定し、レギュラーサイズに加え経済性に優れるEcoTurnサイズもラインナップ。中仕上げ~中切削の第一推奨TSブレーカに対し、耐欠損性を重視する補助選択肢として使用でき、弱断続加工にも対応します。

加工課題やマーケットの状況
鋼の旋削加工において、中仕上げから中切削の工程は品質と生産性の両立が求められる重要な段階です。特に自動車部品や一般機械部品のシャフトやギヤなどの加工現場では、チッピングや工具欠損が頻発すると加工が不安定になり、製品の仕上げ面にも影響が出ます。また、加工速度が中低速域の状況でも、安定した仕上げ面品質と長寿命の工具使用が必要とされており、これがユーザーの大きな課題となっています。こうした問題を解決するためには、加工の連続性や切削条件に適した工具設計が不可欠であり、市場では安定した加工性能を実現できる工具へのニーズが高まっています。
製品概要
サーメット材種NS9530は、特殊表面技術で硬さと靭性を両立し、超耐欠損性と耐摩耗性を実現します。表面の凹凸を抑え、凝着を大幅に減少させることで仕上がり面の品質向上に寄与。連続加工から断続加工まで幅広く対応し、優れた面粗さと安定した加工を可能にします。

製品の特長と便益
■NS9530
特長1:平滑強靭層により、サーメットながら優れた耐欠損性と耐摩耗性を両立
・インサート表面から内部への組成・粒径を制御し、硬さと靭性を両立
・従来品に対して表面の靭性を25%向上
特長2:特殊表面技術により、良好な仕上げ面品位と安定寿命に貢献
・インサート表面の凹凸を大幅に低減し、凝着を抑制
・光沢のある仕上げ面品位と耐摩耗性の向上を実現
特長3:サーメットによる工具コストの安定化
・超硬材種に比べ、タングステン価格変動の影響を受けにくい
■TMブレーカ
特長1:耐欠損性を重視した中仕上げ~中切削用の選択肢
・TSブレーカで欠損が課題となる加工に適し、弱断続加工にも対応
・チッピング・欠損を抑制し、安定加工に貢献
特長2:タフな切れ刃と高送りに適した3次元チップブレーカ設計
・鍛造部品などの高能率加工にも適する
特長3:EcoTurnサイズも設定
・工具費低減と省資源化に貢献
切削性能
■ 加工面品位比較

| インサート | CNMG120408-TM |
| 被削材 | S45C |
| 切削速度 | Vc = 150 m/min |
| 送り | f = 0.15 mm/rev |
| 切込み | ap = 1 mm |
| 加工形態 | 連続切削 |
| 切削油 | 湿式 |
NS9530は、超硬インサートと比較して、光沢のある優れた加工面品位を実現。