航空宇宙産業 – 機体フレーム
アルミ合金は軽量性・信頼性・経済性の点で優れた材料として航空機部品に多く使用されていています。
アルミ合金加工の能率向上策としては高速加工を適用するケースが多いです。高速加工でのびびり抑制や、航空機部品で多い薄肉形状部位のびびり抑制のための手段として切削抵抗の低い工具が求められます。また更なる機械特性を求めてアルミ合金からチタン合金や炭素繊維強化プラスチックなどの新素材の利用頻度も増えてきています。タンガロイはアルミ合金を始めこれら新材料にも対応する独自技術を採用した工具と加工方法の提案により、航空機部品の生産性向上に貢献します。
ツーリングコンセプト
- 薄壁部の加工能率向上とビビリの抑制
- 高速・高切込み加工を達成するための低切削抵抗工具の適用
- ５軸加工機の性能を最大化するために、ランピング・コンタリングなど多機能性を持ち合わせた工具と加工方法の適用
注目の工程
工程1: 平面荒加工
特長＆効果
- インサート底面をV 字形状にしたことにより、遠心力によるインサートの飛散を防止。極めて高い切削速度での安定した高能率加工が可能
- 高切込み加工に対応する長い切れ刃長を持つ肩削りカッタ。荒加工の加工時間を削減
- 鋭利な刃先処理と大きなすくい角との組み合わせで切削抵抗を低減
- インサートすくい面の鏡面仕上げによって溶着を低減し、優れた加工面品位を実現
工程2: 平面仕上げ加工
特長＆効果
- 大きなすくい角とすくい面の鏡面仕上げ処理により切れ刃への溶着を抑制
- 鋭利な刃先処理と大きなすくい角との組み合わせで切削抵抗を低減
- 高ボディ剛性設計と多刃化を両立し、高能率加工を実現
- 内部給油仕様カッタをラインナップ。湿式加工により優れた切りくず排出性と加工面品位向上に貢献
工程3: 肩削り荒加工
特長＆効果
- 波形切れ刃による振動抑制効果により高能率な荒加工を実現
- 波形切れ刃により切りくずが長く繋がりやすいアルミ加工でも切りくずを細分化
工程4: 肩削り仕上げ加工
特長＆効果
- ポリッシュ処理と大きなすくい角でアルミ合金加工で起こりやすい構成刃先の発生を抑制。優れた加工面品位を維持
- 超硬シャンクとの組み合わせも可能。長突き出し時に発生しやすいびびりを抑制し、深い箇所の加工でも高精度を維持
工程5: 倣い仕上げ加工
特長＆効果
- 強すくい角設計で切削抵抗を抑えびびりの発生を抑制
- 豊富なシャンクのラインナップで最適な突出し長の調整が可能。工具剛性を確保して寸法精度の維持に貢献
工程6: 平面仕上げ加工
特長＆効果
- 大きなすくい角とすくい面の鏡面仕上げ処理により切れ刃への溶着を抑制
- 鋭利な刃先処理と大きなすくい角との組み合わせで切削抵抗を低減
- 高ボディ剛性設計と多刃化を両立し、高能率加工を実現
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