これは、タンガロイの営業担当がお客様とともに歩んだ成功への道である。
加工時間を1/6まで大幅削減したヘッド交換式ドリルとは…?
取材協力
株式会社リーズワークス
タンガロイ営業担当
田中 茂男Shigeo Tanaka
- 出身
- 大阪府
- 社歴
- 入社 18年目 前職は某弁当屋の売り場指導員
- 趣味など
- ドライブ、源泉かけ流しの秘湯に行くのが好き。
ハイスドリルからヘッド交換式ドリルへ 生産性向上を目指す
今回の主役である株式会社リーズワークス様は、「短納期・高品質・高精度・信頼」の4つの価値観を基に、金型製作を営む会社である。
加工改善に非常に前向きで、取締役が週2回大阪の本社から遠く離れた丹後工場に訪問し、改善の芽はないか見て回っているそうだ。
そんな中ご相談いただいたのが、穴加工の加工改善だった。
「昔から同じやり方をしているので、もっと生産性の高い方法を検討したい。」
現状は、ハイスドリルを使って比較的深い二段穴加工をトンボしており、仕上げ加工を含めると1つにつき膨大な時間がかかっていた。
その様子を見てすぐにピンときた。
「『DrillMeister』の高精度加工用DMCヘッドを使えば、かなりの加工改善につながりそうだ。」
『DrillMeister』は、性能の良さはもちろん生産性向上を売りにしている弊社一押しのヘッド交換式ドリルである。
DMP(汎用ヘッド)やDMC(高精度加工用ヘッド)、DMF(座繰り穴用ヘッド)、DMH(刃先強化型ヘッド)、DMN(非鉄金属用ヘッド)など、5種類のバリエーションがあり、ヘッドを変えるだけで様々な加工に対応できる優れものだ。これまでも多くのお客様の加工改善を実現してきた。
その経験から、今度も必ずうまくいくという確信に近い予感があった。
大幅な時間削減に成功
すぐにテスト加工に移った。予想以上の結果を得るのに時間はかからなかった。
今回の改善ポイント
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ハイスドリルからヘッド交換式ドリル『DrillMeister』への変更で、加工条件アップ
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DMCヘッドの使用で、トンボなし一方向からの加工が可能になり、ワークの取り外し時間が削減できた
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ステップ加工の必要がなく一発穴あけができるようになった
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社内での再研削作業が不要になり、作業者が加工に使える時間が増えた
結果的に1個の部品につき従来の1/6の加工時間に短縮できたのである。
この結果には株式会社リーズワークス様も大変満足してくださり、すぐに他ワークへと横展開してくださった。
さらに嬉しかったことがもう1つ。
改善に対する社内全体の意識が向上したと聞いたことである。
一人一人の意識の高まりは、そのまま組織全体のパフォーマンスに影響してくる。
その後、この高まりを実際の改善行動にうつせるようにと、タンガロイ社内講習会の依頼もいただいた。
これからも、お客様の生産性向上に貢献できるよう邁進していきたい。