自動車産業 – ターボインペラーシャフト
ターボインペラーシャフトは、タービンホイールの回転運動を伝達するための構成部品です。毎分20万回転を超える高速領域で使用される部品ため、加工精度と公差の両面で厳しい品質管理が要求されます。
切削工具への要求として、量産加工における合金鋼の切り屑処理は 安定した加工精度と自動化において必要不可欠な要因であり、生産量が増えれば増えるほどその改善と安定・効率化の要求が課せられています。
タンガロイは最先端の技術を取り入れた切削工具の刃先形状ならびにコーティング材質によって、生産性・刃具寿命の視点から顧客の生産効率を最適化しています。
ツーリングコンセプト
- 高能率加工と経済性を同時に実現する最新技術の提案
- 外径・端面の旋削加工で最新技術を適用し効率化を実現
- 溝加工の生産性を高め、効率的な加工を可能に
注目の工程
工程 1: 下穴加工
特徴＆効果
- ドリル加工に最適化されたトリプルnanoテクノロジー コーテイングにより、加工安定と工具寿命を確保し穴加工の生産性を維持する
- ソリッドドリルと同等の加工能率と切りくず処理性を実現
- 段取り時間、工具交換時間の削減、工具管理の手間を省いて、表層化しないコストカットを実現する
工程 2: 穴あけ / センタ穴仕上げ加工
特徴＆効果
- 高剛性なコレット一体型ホルダによる最適な工具突き出し量の設定は、耐ビビリ性を大幅に向上させ量産加工の安定化に寄与する
- 工程集約における総形形状に対しても、特殊対応を含む最適な加工ソリューションを提案する
- 段取り時間、工具交換時間の削減、工具管理の手間を省いて、表層化しないコストカットを実現する
工程 3: 外径プランジ荒加工
特徴＆効果
- 通常の外径旋削ではびびりやすい長尺ワークに対し、２枚刃工具によるバランスカット使用することでびびりを抑制
- 工具側に設けられた穴を利用してワークの振動を吸収（ブッシュのような効果）。びびり抑制に寄与する
- ２枚刃切削のため、びびりを抑制しながら高い送りで加工が可能
工程 4: 外径ねじ切り仕上げ加工
特徴＆効果
- 心押しへの接近性に優れる
- ホルダセット時にすくい角がり、低抵抗で高精度なねじ切り加工が可能に
- 独自のポケット形状と3点クランプシステムにより、刃先位置の精度とクランプ剛性が向上し、加工の信頼性を高める
- 内部給油仕様の工具設定により、高速・安定・高能率加工を実現する
工程 5: 外径旋削荒加工
特徴＆効果
- ２方向からのクーラント供給システムで高能率を実現
- 内部クーラントホルダの複合提案により、安定した切り屑処理・寿命延長を実現する
- 最新の被膜処理による高速加工を実現し、切り屑除去を最大効率化することでサイクルタイムを短縮する
工程 6: 外径溝入れ仕上げ加工
特徴＆効果
- 独自のポケット形状と3点クランプシステムにより、刃先位置の精度とクランプ剛性が向上し、加工の信頼性を高める
- 大きなすくい角で切れ味に優れ、良好な仕上げ面を実現
- 機上での迅速なブレードの交換により、ホルダ交換時の機械停止時間の削減が可能
- 高圧クーラント対応の内部給油機構で、溝入れ加工のトラブル改善とインサート寿命延長
- ヘッド交換が可能なブレード仕様により、一体型ホルダよりも工具費の削減が可能
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