航空宇宙産業 – ケーシング

ケーシング

航空機エンジンでは種々のチタン合金が、高強度・軽量という利点から実用化され、複雑形状の静止部品は鋳造材が用いられています。
航空機エンジンはタービンで圧縮された空気中に燃料を噴霧して連続燃焼させ高温ガスを得る装置で、ケーシングはエンジンに空気を取り込むための部品です。
ケーシングは複雑形状のため、加工プロセス・形状に合わせた適切な工具の選択が必要不可欠となります。
タンガロイの独自の技術と蓄積されたノウハウによって、被削性が悪く工具消耗も激しい難削材の複雑形状部品加工においても、最適な刃具形状と提案を行います。

ツーリングコンセプト

  • チタン加工での高能率・荒加工ソリューションを提供
  • 加工パスと特殊工具を含む、複雑形状部品加工への最適化された工具提案
  • 断続加工部では強靭な刃先による工具の寿命延長。変型が発生しやすい箇所では、低抵抗化による加工ひずみを抑制し安定した精度を確保するなど工具選定を最適化

注目の工程

工程1: 外径荒加工

特長&効果

  • 外径部の荒加工には刃先強度の高い丸コマインサートが第一選定
  • 丸コマインサートは倣い加工も可能。荒加工時に最終的な形状に近い形状に加工しておくことで、仕上げの取り代を削減
  • 丸コマインサート専用のRSチップブレーカにより安定した切りくず処理と工具寿命を実現

AH8005
  • チタン合金の旋削加工で発生しやすい境界摩耗を抑制
  • 高硬度膜の採用により耐摩耗性に優れる

工程2: 端面荒加工/ 内径荒加工

特長&効果

    • HRMブレーカはチタン合金や耐熱合金などの難削材加工に特化したブレーカで、安定した切りくず処理と長寿命を実現
    • TungTurnJetホルダの適用により、切れ刃近傍にクーラントを吐出。切れ刃の冷却を促進し。切削温度が高くなりやすいチタン合金での寿命延長に効果を発揮

AH8015
  • チタン合金の旋削加工で発生しやすい境界摩耗を抑制
  • 耐摩耗性と耐欠損性のバランスの優れる

工程3: 内径仕上げ加工

特長&効果

  • TungCutのDTRフルRインサートは倣い加工に最適なブレーカ設計を適用し切りくず処理に優れる
  • TungTurnJetホルダを適用することで、奥まった箇所でも適格にクーラントを供給し、良好な切りくず排出をサポート

AH8005
  • チタン合金の旋削加工で発生しやすい境界摩耗を抑制
  • 高硬度膜の採用により耐摩耗性に優れる

    多様な溝加工ニーズに対応するマルチファンクショナルシステム

工程4: 荒/仕上げ 肩削り加工

特長&効果

  • TungForceRecは独自のV字型インサート形状により、芯厚が大きくボディ剛性に優れる
  • 高いボディ剛性により、びびりが発生しやすい溝加工でもびびりを抑制し安定した加工を実現/li>
  • TungForceRecは壁面精度にも優れるため、仕上げ加工にも適用可能

  • チタン合金加工に対し良好な耐摩耗性と耐欠損性を発揮
  • ウェット加工でも安定した工具寿命を実現

  • 最高の生産性を実現する肩削りカッタシリーズ

工程5: 面取り加工

特長&効果

  • 表面と裏面を同時に面取り加工する複合工具
  • TungQuadのインサートを採用。シャープな切れ刃で、バリの発生やびびりの発生を抑制し高い加工面品質を達成

  • 経済的な4コーナポジインサート
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