ねずみ鋳鉄加工用新CBN材種BX5015を発売

株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、ねずみ鋳鉄の低速加工における耐摩耗性と耐欠損性を両立した旋削用CBN材種『BX5015』を新たに開発し、25アイテムのラインアップで2026年6月29日より全国で発売を開始します。

加工課題やマーケットの状況

自動車部品や農機部品などに多く使われるねずみ鋳鉄は、耐摩耗性や寸法精度が重要視されるため、高い加工安定性が求められます。特にオイルポンプハウジングやフライホイールハウジングなどの大型ワークは、構造上チャックのクランプ強度に制約があり、高速回転が難しいため、低速での旋削加工が一般的です。しかし、従来のCBN材種は主に高速加工での性能を重視して設計されており、低速領域では工具寿命の短さや安定性不足が課題となっていました。そのため、低速加工条件でも長寿命と高品質な仕上がりを両立できる新しいCBN材種へのニーズが高まっています。

製品概要

BX5015は、ねずみ鋳鉄加工における長寿命化と安定加工を追求した新CBN材種です。耐摩耗性・耐欠損性を高次元で両立し、低速域から断続加工まで幅広い加工条件に対応します。

製品の特長と便益

特長1:優れた耐摩耗性による長寿命化
・耐熱性および耐酸化性に優れた新バインダーを採用し、低速域でのねずみ鋳鉄加工において摩耗進行を大幅に抑制。
・高温下でも安定した硬度を維持し、連続加工時の寸法精度を確保。
・工具交換頻度を低減し、トータルコストの削減に貢献。

特長2:高い耐欠損性による安定加工
・微粒CBN粒子を均一に分散させた構造により、切削時の衝撃や負荷に対して強靭な刃先を実現。
・断続切削や難削部位でもチッピングを抑制し、安定した加工品質を維持。
・加工条件の幅を広げ、生産性向上に寄与。

特長3:幅広い用途に対応するラインアップ
・新材種BX5015を25アイテムで展開し、多様な加工条件や形状要求に対応可能。

切削性能

インサート CNGA120408
切削速度 Vc = 500 m/min
送り f = 0.2 mm/rev
切込み ap = 0.2 mm
加工形態 連続加工
切削油 湿式

BX5015 はねずみ鋳鉄の低速連続加工において、優れた耐摩耗性を実現。

成功事例

工具寿命の向上

異形状かつ高さのあるワークのため切削速度を上げられない条件下だが、低速加工において耐摩耗性に優れるBX5015 により、他社品に対して2 倍の寿命を達成。

産業 自動車
加工部品 ベアリングハウジング
Material ISO コード K - Cast iron 鋳鉄
被削材 FC250
工作機械 CNC旋盤
加工分類 旋削
加工形態 外径・端面旋削
製品名 BX5015
TSR No. 5607T