これは、タンガロイの営業担当がお客様とともに歩んだ成功への道である。
高送りカッタで大幅な能率改善達成
取材協力
テラノ精工株式会社
タンガロイ営業担当
田中 英樹Hideki Tanaka
- 出身
- 千葉県
- 社歴
- 入社 20年目
- 趣味など
- キャンプやスキーなどアウトドア全般が好き
見えていない課題をいかにして見つけるか
2019年が始まった。
新年の始まりはいつだって気持ちが良い。
今日は株式会社七里商店の平野様と共に、テラノ精工株式会社様に向かう。
テラノ精工株式会社様は、「技術は現場から進化する」を合言葉に、設計サポートから加工・組み立て・検査・出荷まで、一貫生産体制で取り組んでいるプロフェッショナル集団である。
いつ訪れても雰囲気のいい工場に入り、すぐに高送り工具のPRをした。
これには訳がある。
「私が営業活動を行う上で最も大切にしていることは、まだ顕在化していない課題をいかにして見つけるかという点だ。」
そのために、お客様の加工や使っている工具などを見て回る。
と言ってもただ見るのではない。
「この加工、あの製品を使ったら加工時間が半分くらいなりそうだな。」
「このチップ、うちのチップに変えたら寿命が倍くらい延びそうだ。」
と、常にタンガロイでラインナップしている製品を頭に浮かべながら脳をフル回転させて観察するのだ。
そうすれば、ただの事実が改善点になり、お客様に貢献できると思うから。
ソリッドエンドミル→高送りカッタで、加工時間の大幅削減達成
今回の件も同様だった。
ソリッドエンドミルを使って円筒ワークを四角形状に荒加工をする様子を見て、高送り工具を使えば時間短縮ができるのではないかと思ったのだ。
そこで、高送りカッタ『DoFeed』の紹介をした。
「この工具なら、送りを10倍程度あげられる。さらに寿命改善もできるのではないかと踏んでいた。」
トントン拍子にテストが実施された。
予想通りの結果を得るのに、時間はかからなかった。
今回の改善ポイント
-
1本あたり32minの時間短縮
- 1つに40minかかっていた加工がたったの8minに。大幅な能率改善達成。
-
寿命アップで夜間通してのフル稼働に対応
- 特にNAK55での耐摩耗性が改善。これまで人による管理が必要だった夜間での機械稼働も、完全に機械のみで実現できるように。
これにはお客様も大変喜んでくださり、最初は一工程だけの採用が、次々と他ラインの加工に展開。結果的に15本分をご利用いただけることになった。
提案から改善までわずか1ヶ月。
これからもお客様の生産性向上に貢献できる提案をスピーディーに行っていきたい。
今回ご紹介した製品はこちら
高送り加工
DoFeed(ドゥー・フィード)
様々な加工用途に対応する多機能高送りカッタ
低抵抗切れ刃と多刃設計により驚異的な高能率加工を実現
充実したラインナップは多種多様な加工に対応