高硬度鋼加工用『T-CBN』シリーズにY形、F形インサートを標準設定

高硬度鋼での加工領域が広がる

株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、高硬度鋼の旋削加工に最適な『T-CBN』シリーズに、新たに刃先角25°のY形、刃先角45°のF形インサートを追加し、2021年5月24日より全国で発売を開始します。

製品情報

No. 510S1-J 

■特長

これまでヌスミ加工やV溝加工を行う際は、既存のV形、D形インサートを利用いただいておりました。しかし、加工内容によっては、インサートが被削材に干渉してしまう、主に引き加工においてCBNの刃長が足りず異常損傷が発生、インサート寿命が短くなってしまう、といった問題が発生することがありました。

今回追加するY形インサート2QP-YNGAタイプは、従来のV形インサートの刃先を両側から5度ずつ削り落とした形状で、刃先角25°の両面仕様2コーナインサートです。刃先角を25°としたことで、ワークとの干渉がしにくくなり、高硬度鋼部品の細かいヌスミ加工や、V形インサートでは加工できない細いV溝加工等で威力を発揮します。なお、ホルダに設置する側の刃先角は35°としているので、従来のVN**形インサートを搭載するホルダをそのまま使用できます。

同様に、F形インサート2QP-FNGAタイプは、D形インサートの刃先角を10°狭めた45°としました。このことで、端面の引き上げ加工等でワークとのクリアランスが大きくなり、切りくずの噛み込みや境界近傍に発生する異常損傷等を大幅に低減できます。なお、ホルダに設置する側はD形と同じ55°なので、従来のDN**形インサートを搭載する工具をそのまま使用できます。

このように既存のV形、D形インサートに加え、同じホルダを共有できるY形、F形インサートを設定したことで、工具本数を増やすことなく加工適用範囲が格段に広がり、高硬度鋼加工での加工コスト削減に大いに貢献いたします。

■主な形番、標準価格

2QP-FNGA150408 BXA20 5,900円(税込み6,490円)
2QP-FNGG150408-HP BXA20(ブレーカ付き) 6,700円(税込み7,370円)
2QP-YNGA160404 BXA20 5,900円(税込み6,490円)

計39アイテム