ISOインサートにAH6225材種を大幅拡充

株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、ステンレス鋼加工用コーティング材種『T6200およびAH6200シリーズ』の一環として、耐摩耗性と安定性に優れた『AH6225』材種のISOインサート53種を追加し、2025年8月18日より全国で発売を開始します。

加工課題やマーケットの状況

一般機械部品や航空・造船・自動車業界など多様な分野で使用されるステンレス鋼の加工では、高い耐摩耗性と安定した加工性能が求められています。しかし、これまでAH6225材種の一部チップブレーカには標準設定がないアイテムがあり、最適な工具選定ができず、導入が進まないケースが見られました。特に、加工条件が厳しいシャフトやシリンダーカバー、ターボチャージャー部品などでは、より幅広いインサートの選択肢が求められていました。

製品概要

T6200およびAH6200シリーズは、ステンレス鋼の内外径旋削に最適な高性能インサートです。高耐摩耗性と耐欠損性を兼ね備え、長寿命と安定加工を実現。多様な加工条件に対応するグレード展開で、生産性向上に貢献します。

製品の特長と便益

特長1:優れた耐摩耗性と耐塑性変形性の両立

– 厚膜チタンリッチコーティングにより、工具表面の摩耗を大幅に抑制
– 高熱伝導性の専用母材が切削熱を効率的に拡散し、工具寿命を延長
– 耐欠損性を維持しながら、塑性変形による刃先の損傷を低減

特長2:ステンレス鋼加工における高い安定性と切りくず処理性

– 豊富なチップブレーカーラインナップにより、多様な切削条件に対応
– 切りくず排出性に優れ、加工中のトラブルを低減
– 不安定な加工環境でも安定した切削性能を発揮し、段取り替えの手間を削減

特長3:幅広い加工ニーズに応えるラインナップの拡充

– ISOインサートに53種のAH6225材種を新たに追加
– 様々な形状・用途に対応可能で、ユーザーの選択肢が大幅に拡大
– 汎用性が高く、加工現場での工具管理を効率化