工具費16.7%減少！ 人材育成にも貢献
導入背景
導入前は、2,000アイテムを超える工具・用具の管理は工具担当が1人で担っていました。しかし、発注漏れで必要な工具が手元にない、共通して使う用具を誰かが持ったままで次に使う人が探し回る、といったことが頻発し人による管理の限界を感じていました。また年に1度の棚卸では、書類上の数と実際の工具数に何百万円と差が出て、その確認や調整に時間がかかることも課題と感じていました。
効果
導入後の大きな変化は、工具費が低減したことです。これは、工具の取り出し間違いが減ったことや、長期間使われていない工具が明らかになり無駄な発注がなくなったことなどが影響していると思います。
また分析機能も非常に優秀で、人材育成にもつながっています。実際に、2つのラインで同じ加工をしているのに、消費工具数が異なるといったことがありました。詳しいデータを出すとオペレーターによる違いだと分かったので、上手に使えているオペレーターから他のメンバーにコツを伝授してもらうことにしました。こういったデータも1、2分で出すことができるので、簡単に改善活動につなげられます。さらに課題であった棚卸差も、導入前の1/10程度まで低減、かかる時間も半分以下になり業務効率化を実現できました。
活用法
MATRIX MAXIとDLSを組み合わせて使っています。１つ１つの工具が仕切られ蓋のついているMAXIには新品の工具を、一方蓋のないDLSには再研磨品など中古工具を収納しています。中古工具は出し入れが頻繁に起きるので、蓋のないタイプの方が手間なく効率的に作業ができると感じています。
