タップの悩みを一気に解決!スレッドミルの基礎とメリット、導入の“ためらい”を解消する2つのアプリを紹介
ねじ加工で多いお悩みが、切りくず詰まり・折損・薄肉部での精度不安・サイズごとの工具在庫増加です。
これらをまとめて減らせる選択肢がスレッドミル(転削ねじ切り)。
本記事では、基礎とメリットを整理し、最後に「使ってみたいけど面倒で止まる」2大ポイント
NCプログラム作成/有効径調整(NCプログラムの微調整)を解決する2つのWebアプリをご紹介します。

1. スレッドミルの基礎:タップとの違いを3分で理解
タップ加工は、固定サイクルで「工具をねじ形状に押し当てて成形する」イメージです。
一方スレッドミルは、エンドミルのような工具を使い、ヘリカル補間(円弧+Z同時移動)で
螺旋状に工具を動かしてねじ山を作ります。
まずは図面の「ねじ表記」を4つに分解
工具選定やプログラム作成で迷いを減らすコツは、ねじ仕様を次の4要素で捉えることです。
- ねじの形状(種類): 例)メートル/ユニファイ/管用 など
- 基準寸法(呼び径): 例)M10、M20 など
- ピッチ(または山数TPI): 例)M10×1.5 の「1.5」
- 内ねじ/外ねじ: 加工対象がめねじかおねじか

2. スレッドミルのメリット:現場で効く5つの強み
スレッドミルの価値は「ねじが削れる」だけではありません。現場の困りごとに直結するメリットが揃っています。
- 切りくずトラブルを減らしやすい: 断続切削で切りくずが分断されやすく、巻き付き・詰まりによるチョコ停を抑えやすい。
- 切削負荷が小さく、薄肉でも精度が出しやすい: 抵抗を抑えやすく、薄肉変形や破損リスク低減に有利。
- 工具の汎用性が高く、在庫を減らせる: 条件によっては同一ピッチで複数径に対応でき、工具点数削減につながる。
- 加工面品位・気密性を上げやすい: ロールイン/ロールアウト(接近・退避円弧)で筋を抑えて仕上がりを安定させやすい。
- 寿命とねじ径調整の自由度: 工具径補正で、ゲージに合わせた微調整をしやすい。



3. メリットは分かるが、使用をためらうポイント
スレッドミルは強力な選択肢ですが、導入時につまずきやすいのが次の2点です。
ここを越えれば、現場での採用が一気に進みます。
① NCプログラム作成が面倒
ヘリカル補間・ロールイン/ロールアウト・深さ方向の動きなどを含めると、手作りではミスが起きやすくなります。
POINT
ヘリカル半径の基本式(覚えるのはこれだけ)
A = (ねじ径 D0 − 工具径 D) / 2
※実際のプログラムでは、接近・退避円弧や安全高さなども含めて設計します。
② 有効径(ゲージ)調整が不安
「通り/止まりゲージ」で合否が決まる以上、初回加工後のプログラムの微調整は避けられません。
スレッドミルでは工具径補正で追い込めますが、現場では「どこをどう直せばいいか」が不安要素になりがちです。
下記の動画で、スレッドミルのプログラム作成の基本から有効径調整のコツを解説していますので、ぜひご覧ください!
4. その“ためらい”を解決:体験の異なる2つのアプリを使い分ける
タンガロイは、「工具選定」と「NC作成・動作確認」を、
役割分担で支える2つのWebアプリを提供しています。
入口スレッドミルセレクター(まず“使える形”を最短で)
ねじ切り加工を簡素化し、入力条件に対して最適なソリューションを提案。
工具選定からCNCプログラム生成までを一気通貫でサポートします。


おすすめの使い方
- 初めてのねじ仕様で、まず候補工具と叩き台を素早く用意したい
- 選定のばらつきを減らし、社内標準を作りたい
- スピード優先で「まず試す」ところまで進めたい
検証NCプログラムジェネレータ(条件追い込み&動作確認)
ねじ仕様・被削材・工具仕様や、有効径の狙い値を細かく設定しながら、NCプログラムの内容と加工パスを確認できる詳細ツールです。
実機投入前の不安を減らし、初回成功率を引き上げます。


おすすめの使い方
- 自社仕様に合わせて、プログラムを微調整したい
- 動きの妥当性を3Dで見てから実機に入れたい
- 教育・標準化に活用したい
結論
最短ルート(使い分け)
① セレクターで「工具+叩き台」を最短で用意 →
② ジェネレータで条件を追い込み、動作確認 → 実機へ。
5. サンプル請求:まずはサンプルで、スレッドミルを“安全に”試す
サンプルでのトライは2つのアプリとセットがおすすめです。
- セレクターで候補工具と叩き台を最短で準備
- ジェネレータで条件を追い込み、動作を確認
- サンプルで実加工 → ゲージ結果に合わせて最適化(量産へ展開)
まとめ — スレッドミルで「止まらない・折れない・増やさない」ねじ加工へ
スレッドミルは、切りくず処理性・低負荷・仕上がり・在庫・調整自由度といった面で、タップの弱点を補える有力な選択肢です。
導入の壁になりやすい「NC作成」と「有効径調整」も、入口ツール(セレクター)と検証ツール(ジェネレータ)を
使い分ければ、面倒な準備を減らし、初回から成功率を上げやすくなります。



