内径ねじ切り工具選定~さらい刃付きインサート編

内径ねじ切り工具の選定は下記5つのステップで選定します。
ここでは総合カタログを使用した工具選定方法をご紹介します。
総合カタログ ねじ切り章はこちら

工具選定に必要な5つのStep
Step1:工具シリーズの選定
Step2:インサートの選定
Step3:下穴径の確認
Step4:リード角の確認
Step5:ホルダの選定

【内径ねじ切り工具選定早見表】
代表的なねじサイズから内径ねじ切り工具を選定できる工具選定早見表も準備しています。
手軽に対応工具を選定したいかたはこちらから早見表をダウンロード頂けます。

選定を行うねじ例:M20X 1

【ねじの仕様】

①ねじの形状:山角60°(三角ねじ)

②基準寸法:おねじ外径:Φ20mm、めねじ内径:Φ18.917mm

③ピッチ:1mm

④ねじの勝手:右勝手

※めねじ内径は工具選定早見表に記載あります。
代表的なねじ仕様からめねじ内径を確認頂けますのでこちらから早見表をダウンロードしてめねじ内径をご確認ください。

早見表の例

■Step1 工具シリーズの選定

✓「内径用適合ホルダ」ページを参照

①ねじの形状 ③ピッチを確認してこの仕様に対応する工具シリーズを確認

✓今回の例では「ST型を選定」

ST型インサートページ:E016
ST型ホルダページ:E035~

■Step2 インサートの選定

✓ST型インサートページ(E016)を参照

③ピッチ ④ねじの勝手を確認してこの仕様に対応するインサートを確認

※ねじが右勝手の場合、インサートも右勝手を選択

✓今回の例では「6IR10ISO,11IR10ISO,16IR10ISO」が候補 → 適合ホルダの確認へ

■Step3 下穴径の確認

内径ねじ加工用ホルダ選定時の注意ポイント

内径ねじ加工用工具選定時は、切りくず排出用に穴とホルダ間のクリアランスを設けることが重要です。

※めねじ内径は工具選定早見表に記載あります。
代表的なねじ仕様からめねじ内径を確認頂けますのでこちらから早見表をダウンロードしてめねじ内径をご確認ください。

 

✔選定ホルダの最小加工径

インサートサイズ6の場合:Φ17.717mm以下

インサートサイズ11,16の場合:Φ15.717mm以下

※後述のホルダ選定時にこれら数値を使用します

■Step4 リード角の確認

リード角補正の必要性

リード角が大きいねじではインサートの逃げ角が十分に保てなくなる場合があり、適切なリード角を持つ工具を選定する/敷金付きの工具は敷金を交換してリード角を補正する必要があります。
※「リード角」の定義はこちら

②基準寸法③ピッチを確認しリード角を確認

・今回の場合:ピッチ=1mm, 基準寸法=Φ20mm(有効径Φ19.350)

※プロット時の有効径を基準寸法(おねじ外径)で代替可能です

・図中のピッチ=1mm, 基準寸法=Φ20mmにプロット

プロットがリード角=2°に位置するためリード角=2°のホルダが最適

最適なリード角:2°

■Step5 ホルダの選定

✔ST型ホルダページ(E035~)を参照

【内径ホルダ選定時の前提項目】

✓ 選定した「6IR10ISO,11IR10ISO,16IR10ISO」インサートが取りつくホルダ
✓ 最小加工径が、インサートサイズ6の場合:Φ17.717mm以下
インサートサイズ11,16の場合:Φ15.717mm以下

✓ リード角が「2°」のホルダ(※敷金付きの場合は2°の敷金に交換)

✓「SNR0013L11-2を選定」

■Finish 選定完了

【選定型番】

インサート:11IR10ISO

ホルダ:SNR0013L11-2

 

■ねじ切り工具セレクター

タンガロイではねじの仕様と被削材を選択するだけで、インサート、ホルダ、敷金を一括選定できる「ねじ切り工具セレクター」を公開しています。
工具選定の他にも、ねじの寸法や加工条件も算出できるツールとなっています。
ねじ切り工具の選定の際にはぜひお試しください。