『TungModularSystem』対応のアダプタを拡充し、より多様な加工が可能に
株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、多機能溝入れ工具システム『TungCut(タング・カット)』シリーズに、端面溝入れ用、および外径溝入れ用アダプタを大幅に拡充し、2021年5月31日より全国で発売を開始します。
製品情報
■概要
『TungCut』シリーズは、多彩なインサートと幅広い工具設定であらゆる溝加工に対応可能な多機能システムです。その中でも『TungModularSystem(タング・モジュラー・システム)』は、内部給油が可能なアダプタと、専用ホルダを組合せることで、一体型工具に比べて高い経済性と工具交換時間の低減が可能なシリーズです。
今回、この『TungModularSystem』シリーズに対応する内部給油仕様の端面溝入れ用アダプタを新たに設定しました。溝幅は3~6mm、最大25mmの溝深さの加工が可能です。これにより特に切削油の供給が難しかった端面溝入れ加工において、切りくず排出性が向上し、安定した加工が実現できます。
あわせて、この『TungModularSystem』シリーズに対応する、油穴を持たない外部給油仕様の外径溝入れ用アダプタも新たに設定します。これは内部給油仕様に比べてシンプルな構造で、経済的なメリットが高く、切削油を必要としない単純な浅溝や、ドライ加工が必須な状況で活用いただけます。
また、これらのアダプタは、アダプタ取付けねじがインサートクランプにも作用する新しい高剛性クランプ機構を採用しており、従来の溝入れ用アダプタに比べて工具剛性が向上しているので、切削負荷の高い加工でも安定して使用できます。もちろん『TungModularSystem』シリーズのホルダをそのままご使用いただくことが可能です。
上記に加え、要望の多かった溝幅8mmアダプタを内部給油、外部給油仕様の両方で拡充し、大型部品での高能率溝入れ加工に対応します。
■『TungModularSystem』シリーズの特長
新しい高剛性クランプ機構の『TungModularSystem』シリーズは、外径、端面溝入れ、横送り、突切り加工など幅広い溝入れ加工が可能なシリーズです。『TungCut』シリーズの豊富なチップブレーカや材種群をそのまま使用でき、さらに内部給油が可能なアダプタなどの組合せで、多様な加工に対応します。
■主な形番、標準価格
CAFR-3T12-055075-CHP | 20,000円(税込み22,000円) |
CAER-8T25-CHP | 18,000円(税込み19,800円) |
CAER-3T16-MD | 12,000円(税込み13,200円) |
計50アイテム