刃幅が小さく、自動盤等での突切り加工でワークの有効活用を促進
株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、多機能溝入れシステム『TungCut(タング・カット)』シリーズに、溝幅1.2mmのDGS形インサートを追加し、2021年11月29日より全国で発売を開始します。
■概要
自動盤等で小型部品の量産加工をしているお客様にとって、突切り幅を出来るだけ小さくし、ワークの無駄をなくすことはコストダウンに非常に有効な手段です。
今回追加する溝幅1.2mmのインサートは、2mm幅のインサートと比べて突切り幅が約40%削減されます。これは、例えば2,500回の突切りを行った場合、2,000mmバー材約1本分の長さに相当する大きな節約となります。
チップブレーカには、切れ味が良く低抵抗で切りくず処理性にも優れたDGS形を採用。汎用性の高いAH725材種との組合せで、非常に細い溝幅ながら種々の被削材の突切り加工で安定した性能を発揮します。
ホルダは主に自動盤での使用を想定して、シャンクサイズ1010、1212、1616タイプを設定。さらに、ホルダの側面から締付けねじを操作できる新しいクランプ機構を採用したことで、刃物台からホルダを外さずにインサート交換が可能です。これによって従来のホルダに比べてインサートの交換時間が1/3となり、ダウンタイムを大幅に削減できます。
また、レギュラータイプのほかに、サブスピンドル対応ホルダも設定しました。これによって、ワーク径が小さく突出しの短いワークでも安定した突切り加工が可能となります。
■主な形番、標準価格
SMP222 AH9130 | 14,400円(税込み15,840円) |
DGS1.2-003 AH725 | 22,370円(税込み2,607円) |
JTTER1010H1.2D12 | 14,300円(税込み15,730円) |
JTTER1212X1.2D20-S | 14,300円(税込み15,730円) |
インサート:1アイテム、ホルダ:19アイテム