樽（バレル）形切れ刃を持つ新発想工具。業界最多の多刃仕様で高能率加工が可能
株式会社タンガロイ（社長：木下聡、本社：福島県いわき市好間工業団地11-1）は、三次元曲面の高能率中仕上げ用加工に最適な、樽（バレル）形の切れ刃形状を持つ刃先交換式カッタ『AddForceBarrel』（アド・フォース・バレル）を新たに追加し、2022年3月21日より全国で発売を開始します。
製品情報
■特長
金型の意匠面や航空機エンジン部品のような三次元曲面の倣い加工用として、弊社では、曲率半径の大きな円弧切れ刃を持ち、樽（バレル）のような形状の工具「バレルヘッド」を発売し、好評をいただいてきました。今回同様の樽（バレル）形状の切れ刃を刃先交換式工具で再現した『AddForceBarrel』を発売いたします。
『AddForceBarrel』は、R=20mm、もしくはR=30mmの円弧切れ刃を持つインサートを使用し、三次元曲面の中仕上げ程度の倣い加工に用いる新発想の工具です。ソリッドタイプのバレルヘッドと同様、従来の刃先交換式ボールエンドミルよりも大きな曲率半径の円弧切れを持つので、ピックフィードを大きくしてパス数を減らすことができ、大幅な加工時間の短縮を実現します。
両面仕様2コーナタイプの研削級高精度インサートは、大きな円弧にもかかわらず小型化に成功。これによって工具径20mmでも4枚刃仕様と多刃化を実現しています。一方で切れ刃長さは十分確保しているので、主軸に対する加工面の傾き「傾斜角」はR＝20mmのインサートで最大21.5°まで対応可能です。
またインサートは、カッタに取付ける際の拘束面を大きく取っていますので、クランプ剛性が非常に高く、高精度な加工に対応します。
インサート材種には最新のPVDコーティング材種『AH9130』を採用。炭素鋼からステンレス鋼、焼入れ鋼まで幅広い被削材で安定した寿命性能を発揮します。
■主な形番、標準価格
| ZNHU1003R20-MM AH9130 | 1,620円（税込み 1,782円） |
| ZNHU1003R30-MM AH9130 | 1,620円（税込み 1,782円） |
| HFZN10M016M08R03 | 34,300円（税込み37,730円） |
| HFZN10M035M16R07 | 53,300円（税込み58,630 円） |
| HFZN10M040M16R08 | 59,700円（税込み65,670円） |
計7アイテム
