チタン合金の荒加工に最適な長刃長カッタ『ExtendedForceMill』登場

新しい切れ刃形状の採用で、驚異的な信頼性を獲得!

株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、チタン合金や鋳鉄の荒加工に最適な長刃長タイプの直角肩加工用カッタ『ExtendedForceMill』を開発し、2023年3月13日より全国で発売を開始します。

製品情報

No.560-J 

■概要

近年、軽量で強度の高いチタン合金の需要が大きく伸びています。しかしながら、チタン合金は、比切削抵抗が高く熱伝導率が低いので、加工中の刃先温度が高くなる傾向にあり切削加工時には短時間で寿命に至ります。このことからチタン合金の高能率加工、長寿命が期待できる切削工具への要望が強くなっています。
そこでタンガロイは、チタン合金の高能率加工に必要な切れ刃形状、工具仕様を備えた新しい荒加工用長刃長タイプカッタ『ExtendedForceMill』(エクステンデッド・フォース・ミル)を開発しました。
『ExtendedForceMill』は、先端に両面仕様4コーナのAXHU形インサート、外周用に両面仕様8コーナタイプで経済性に優れたSXHU形インサートを設定しています。これらのインサートには大きなすくい角を設け、さらに鋭い切れ味と高い切れ刃強度を両立させる逆ポジ仕様を採用。これによって両面仕様インサートでありながら他社の片面仕様インサートと同程度の低抵抗を実現し、同時にチタン合金加工で重要な切れ味と高い信頼性を獲得しています。
カッタボディは、切れ刃配列を最適化することで加工時の振動を低減し、切れ刃の突発的な損傷を抑えています。またすべてのインサートポケットに設けた油穴に専用のクーラントノズルを設置することで、切削油をピンポイントに切れ刃へ噴射します。これによってチタン合金加工で問題となる切削熱を確実に除去でき、長寿命化が期待できます。
ボディにはボアタイプとTungCap(PSC)タイプをラインアップ。ø50mm~ø66mmの工具径を設定し、最大切込み量は54mm~76.5mmとなります。
インサート材種には、チタン合金加工用として実績のあるAH130材種加え、鋳鉄加工に最適なAH8015材種を設定しています。
このように、低抵抗、高強度の切れ刃を備えた『ExtendedForceMill』は、難削材と言われるチタン合金の高能率荒加工を実現し、高い信頼性と経済性で加工費の低減に大いに貢献いたします。

■主な形番、標準価格

ボディ

LPSX10M050B22.0L076R04 311,000円(税込み342,100円)
LPSX10M066C6L054R04 261,000円(税込み287,100円)

インサート

AXHU100408PER-MM AH130 1,810円(税込み1,991円)
SXHU100408EN-MM AH8015 2,440円(税込み2,684円)

計15アイテム