TungShortCutに刃幅0.8mm及び1.0mmインサートとModuMiniTurnヘッドを拡充

株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、小径部品の突切り加工に適した刃先交換式工具『TungShortCut』に、刃幅0.8mm・1.0mmのインサートと対応する『ModuMiniTurn』ヘッドを追加し、2025年3月31日より全国で発売を開始します。これにより、小物自動盤加工に対応しながら、材料ロスの削減と高精度加工を両立。さらに、容易に交換可能なヘッド設計により、作業効率と加工安定性を向上させます。

加工課題やマーケットの状況

自動盤を用いた突切り加工では、材料費削減が重視されており、狭い溝幅のインサートが求められています。特に小径部品加工においては、わずかな材料の節約がコスト削減に大きく貢献します。
しかし、狭い溝幅のインサートを使用すると、切りくず処理が難しくなり、加工面の品位を損なうリスクが高まります。さらに、従来のネジ止め式インサートは全長が長いため、
突出し量が増え、びびりの発生や加工の安定性に課題がありました。こうした市場のニーズに応えるため、より高精度で安定した加工が可能な新たなソリューションが求められています。

製品概要

TungCutは、溝入れ・突切り加工に特化した高性能工具です。新材種選択システムにより幅広い加工領域に対応し、多機能シリーズで工具の集約を実現。
優れたインサートクランプ剛性と高剛性ホルダ形状により、安定した寿命と精度を提供します。さらに、独自のブレーカ形状で切りくず処理性を向上させ、びびりを抑制。独自のインサートクランプ仕様で経済的かつ高剛性を誇り、さまざまな加工環境で優れたパフォーマンスを発揮します。

製品の特長と便益

特長1:刃幅0.8mm・1.0mmのインサートによる高精度加工

刃幅が狭いため、残材を削減しコストを抑制
切削抵抗を低減し、ワークの変形を抑えることで高精度な加工を実現
DGSブレーカの採用により、切りくずの絡みを防ぎ、安定した切りくず処理が可能

特長2:TungShortCutとの組み合わせによるびびり抑制

インサート全長が短いため、突出しを最小限に抑え、びびりを低減
ネジ止め式と比較して剛性が高く、安定した加工が可能
小物自動盤加工に適した10角・12角シャンクホルダに対応

特長3:ModuMiniTurnヘッドによる作業効率向上

ヘッドの交換が容易で、工具交換時間と機械停止時間を削減

成功事例

材料費の削減

従来は1.5mm幅の突切りインサートを使用していた。
1.0mm幅のTungShortCut インサートに切り替えたところ、切りくず排出不良やインサート破損などの問題もなく、安定した加工ができるようになった。
1.0mm幅のインサートに切り替えたことで、材料費の削減が可能になった。

産業 一般機械部品
加工部品 シャフトパーツ
ISOコード M – ステンレス
被削材 SUS430
工作機械(スピンドルタイプ) 自動盤
加工分類 溝入れ
加工形態 突切り加工
製品名 TungShortCut
TSR No. 5181T

材料費の削減

従来は1.2mm幅の突切りインサートを使用していた。
1.0mm幅のTungShortCut インサートに切り替えたところ、切りくず排出不良やインサート破損などの問題もなく、安定した加工ができるようになった。
1.0mm幅のインサートに切り替えたことで、材料費の削減が可能になった。

産業 一般機械部品
加工部品 シャフトパーツ
ISOコード M – ステンレス
被削材 SUS430
工作機械(スピンドルタイプ) 自動盤
加工分類 溝入れ
加工形態 突切り加工
製品名 TungShortCut
TSR No. 5182T

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