TungCutインサートにAH6235, AH8005材種を拡充

株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、溝入れ・突切り加工用刃先交換式工具『TungCut』に、高耐摩耗性のAH8005および耐欠損性に優れたAH6235材種を追加し、2025年11月17日より全国で発売を開始します。

加工課題やマーケットの状況

溝入れおよび突切り加工は、一般機械部品や自動車部品の製造では避けられない工程です。しかし、これらの工程では断続形状や長い突出しなど加工状況が厳しくなりやすく、工具寿命の短さや安定性に課題を抱えるケースが多く見られます。現在の市場では生産性とコストの最適化が求められており、その実現には工具性能のさらなる向上が不可欠です。こうした要求に応えるため、長寿命かつ安定した加工を実現する新しい工具材種の導入が期待されています。

製品概要

TungCutは、優れた切りくず処理性と高剛性クランプ構造を備えた溝入れ・突切り用工具です。高品位な仕上げを実現し、幅広い加工に対応可能。安定した精度と長寿命を両立します。

製品の特長と便益

特長1:AH8005 – 高速・連続加工に最適な耐摩耗性材種
・耐熱合金、ステンレス鋼、一般鋼など幅広い被削材に対応
・高温下でも優れた耐摩耗性を発揮し、工具寿命を大幅に向上
・連続加工や高速加工において安定した切削性能を実現

特長2:AH6235 – 断続・重切削に対応する高靭性材種
・欠損やチッピングが発生しやすい断続切削や突切り加工に対応
・高い靭性により、工具破損のリスクを低減し安定加工を実現
・ステンレス鋼など難削材においても優れた信頼性を発揮

これらの材種拡充でTungCutはより多様な加工条件や被削材に対応可能となり、生産現場の効率化とコスト削減に貢献します。