株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、小型部品加工用刃先交換式工具『TetraMini-Cut』に、Eリング溝や約1mm幅の極小溝仕上げ加工用も含めて、ご要望の多かった刃幅とコーナRのインサートを拡充し、2025年12月15日より全国で発売を開始します。

加工課題やマーケットの状況
小型部品加工の現場では、製品の軽量化や高精度化に伴い、より細く複雑な溝加工へのニーズが高まっています。特にEリング用の溝や1mm幅前後の極小溝は、加工精度と工具寿命の両立が難しく、多くのユーザーが最適な工具選定に課題を抱えていました。これまでTetraMini-Cutでは、そのような細幅溝に対応する仕様が限られており、提案可能な領域に制約がありました。しかし市場では、電子部品や精密機器など、小型部品加工の需要が拡大しており、さらなる対応範囲の拡充が求められています。
製品概要
TetraMini-Cutは、タンガロイが開発した高精度溝入れ・突切り用工具です。小径部品から重切削まで幅広い加工に対応し、低抵抗ブレーカと高剛性クランプ構造により安定した切削と優れた仕上げ面を実現します。内部給油仕様で高能率加工にも最適です。

製品の特長と便益
特長1:多様な溝幅とコーナRの選択による高い汎用性
・Eリング用溝や1mm幅の精密溝加工に対応する刃幅を新たに追加
・多様なコーナRの選択により、ワーク形状や要求精度に最適な加工が可能
・1本のホルダで幅広い加工条件に対応でき、生産ラインの柔軟性が向上
特長2:最適化された刃先設計による安定した加工性能
・高精度な刃先形状が、溝底面の仕上げ精度を向上
・工具寿命の延長と品質の安定化に貢献