ModuMiniTurnに、ドリルや小径内径旋削用クイックチェンジヘッドを追加し、自動盤での交換時間を大幅短縮

株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、ヘッド交換式自動盤用工具『ModuMini-Turn』に、ドリル用コレットチャックホルダーと小径内径旋削用クイックチェンジヘッドを追加し、2025年5月26日より全国で発売を開始します。

加工課題やマーケットの状況

自動盤を使用して小型で高精度な部品を加工するメーカーでは、限られた刃物台スペースにより、穴あけや内径加工用の工具を十分に搭載できないという課題があります。
特に小径部品を扱う現場では、工具交換のたびに芯出し作業が発生し、段取り時間が長くなりがちです。また、切りくずの絡みによる加工停止のリスクも高く、生産効率の低下を招いています。こうした課題は、自動車部品などの大量生産ラインにおいて、機械の稼働率を大きく左右する要因となっています。

製品概要

ModuMini-Turnは、自動盤向けに開発された高精度なヘッド交換式モジュラー旋削工具システムです。独自のカップリング構造により、繰り返し位置精度±5μmを実現し、工具交換の時間短縮と高精度加工を両立します。

製品の特長と便益

特長1:1本のシャンクで多様な加工に対応可能なモジュラーヘッド構造
・QR12-ER11コレットチャックホルダーの追加により、ドリルジグごとモジュール化が可能
・TinyMiniTurn用ヘッドを用いることで、極小径内径旋削や溝入れなどの加工も同一ホルダーで対応
・1本のラウンドシャンクホルダーに穴あけ、外径旋削、溝入れ、ねじ切りなど複数の加工ヘッドを装着可能

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特長2:高剛性・高信頼性を実現するカップリング構造と4方向クーラント
・強固なカップリング構造により、加工中の振れやたわみを抑制し高精度加工を実現
・TinyMiniTurnヘッドには周方向4か所のクーラント穴を配置し、切りくず排出性を向上
・バードネストの発生を抑制し、安定した無人運転や長時間加工に貢献

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特長3:機外プリセットによる段取り時間の大幅短縮
・ドリルの工具長調整作業を機外で行うこともできるため、機上での調整が不要
・段取り時間を短縮し、自動盤の稼働率を最大化
・工具交換時も迅速に再現性の高いセッティングが可能で、最小ダウンタイムを実現