株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、刃先交換式ドリル『DrillMeister』において、自動盤加工向けTinyMiniTurnシリーズのスリーブに対応する4mm~8.4mm径のボディを拡充し、穴深さ3xDに対応可能とした製品を2025年4月21日より全国で発売を開始します。

加工課題やマーケットの状況
自動盤を用いた穴あけ加工では、工具取付径に制約があるため、スリーブを使用して工具を取り付けるのが一般的です。しかし従来のスリーブでは、ドリル交換時に突き出し長さの再調整が必要となり、機内の狭いスペースでは作業性が悪く、生産性の低下を招いていました。こうした課題により、より効率的で使いやすい工具ソリューションが求められていました。
製品概要
自動盤加工に対応する小径のDrillMeisterボディを新たに追加いたしました。こちらのボディは、TinyMiniTurn用のスリーブを使用することが可能です。

製品の特長と便益
特長1:自動盤対応の専用設計で高い互換性と安定性を実現
- TinyMiniTurnシリーズのスリーブに装着可能な設計により、既存設備をそのまま活用可能
- 自動盤専用シャンク径を採用し、機械との高い親和性を確保
- 工具交換時にも突き出し長さが一定に保たれ、加工精度と再現性が向上
特長2:クイックチェンジ機構による高い作業効率
- ヘッド交換式構造により、工具交換が約15秒で完了
- 狭い機械内部でも簡単に交換でき、段取り時間を大幅に短縮
- 生産ラインの停止時間を最小限に抑え、稼働率を向上
特長3:優れた切りくず処理性と加工安定性
- 内部給油式により、切削点への確実な潤滑と冷却を実現
- ねじれフルート形状が延性材でも安定した切りくず排出を可能に
- 穴深さ3xDに対応し、幅広い加工ニーズに対応可能
特長4:豊富なヘッドバリエーションで多様な加工に対応
- DrillMeisterおよびADDMeisterDrillの多彩なヘッドが使用可能
- 加工材質や形状に応じた最適なヘッド選択が可能
- 工具在庫の共通化により、管理コストの削減にも貢献
成功事例
生産性と工具寿命の向上
DMFヘッドを装着。 切りくず処理性能が向上し、加工条件の向上が可能になった。 送り速度を上げることで、1.6倍の工具寿命を達成
産業 | 小型部品 |
加工部品 | スリーブ・アウター |
ISOコード | |
被削材 | S10C |
工作機械 | 自動盤 |
加工分類 | 穴あけ |
加工形態 | 穴あけ |
製品名 | DrillMeister |
TSR No. | 5000D |
