DrillMeisterに鋳鉄加工に適した新型ラジアス刃型ドリルヘッドDMRを拡充

株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、鋳鉄部品穴あけ加工向け刃先交換式ドリルヘッド『DrillMeister』シリーズに、加工品質向上と段取り短縮を実現する新型ラジアス刃型ドリルヘッドDMRを追加、2026年8月24日より全国で展開を開始します。

加工課題やマーケットの状況

鋳鉄部品の穴あけ加工は、自動車のブレーキやエンジン部品、産業機械や建設機械のフレームやケース部品など幅広い分野で不可欠です。特に高い加工能率が求められる中、鋳鉄特有の鋳巣などの欠陥により、刃先欠けによって寿命低下を引き起こすことがあります。また、高送り加工時には穴の貫通部分でバリやこばかけが生じやすく、加工品質の安定と生産性向上を妨げる要因となっています。これらの課題をクリアするためには、耐欠損性が高く、安定して高能率加工を実現するドリルの開発が求められています。

製品概要

TungaloyのDrillMeisterは、交換式ヘッドで段取り時間を短縮し、常に新品の刃先で安定加工を可能にする高生産性ドリルです。多様な径・加工深さに対応する豊富なボディ長と、用途別に選べる多彩なヘッドをラインアップ。内部クーラントやヘリカルマージン設計により切りくず排出も良好で、工具寿命も長く、鋼材から非鉄材、焼入鋼まで幅広く高精度な穴あけ加工を実現します。

新たに設定されるDMRヘッドは鋳鉄加工における加工課題に着目し、専用のラジアス切れ刃設計を有した、高性能なドリルヘッドです。

製品の特長と便益

特長1:専用設計の大きなラジアス切れ刃による切れ刃応力分散
・コーナ部に大径ラジアス切れ刃を採用し、加工中の刃先応力を効果的に緩和
・応力集中の低減によりチッピングや欠損を大幅に抑制し、工具寿命の向上を実現
・高送り条件下でも安定した穴あけ加工を可能にし、信頼性の高い長寿命を確保

特長2:貫通時の負荷低減と品質向上を図るラジアス刃形状
・刃先形状により、貫通時のワーク負荷を軽減し、エッジのコバかけやバリの発生を抑制
・仕上げ工程における後処理の負担を減らし、加工効率の向上につなげる
・より高品質な穴あけを実現し、工程全体の生産性アップに貢献

特長3:最適化されたギャッシュ形状と高耐摩耗性PVDコーティング
・ギャッシュ形状の最適設計により、切りくずのスムーズな生成と排出を促進
・切りくず詰まりを防止し、連続加工時の安定性を高める
・最新PVDコーティング材種「AH9130」を採用し、耐摩耗性を飛躍的に向上させ長寿命化

切削性能

■ 大きなラジアス切れ刃が、貫通時のバリ発生を大幅に抑制

ドリル ø14 mm, L/D = 3
ドリルヘッド DMR140
材種 AH9130
被削材 GGG60 ダクタイル鋳鉄
切削速度 Vc = 120 m/min
回転当たり送り f = 0.45 mm/rev
切削油 内部給油
使用機械 マシニングセンタ(BT40)

高送り加工においても、安定した長寿命を実現

ドリル ø14 mm, L/D = 3
ドリルヘッド DMR140
材種 AH9130
被削材 GGG60 ダクタイル鋳鉄
切削速度 Vc = 120 m/min
回転当たり送り f = 0.45 mm/rev
穴深さ H = 20 mm(貫通)
切削油 内部給油
使用機械 マシニングセンタ(BT40)

成功事例

工具寿命の向上

他社ヘッド交換式工具に対してDMRヘッドを適用することで寿命が2.7倍まで延長された。

産業 自動車
加工部品 フライホイール
ISOコード K-鋳鉄 鋳鉄
被削材 FC250
工作機械 縦型マシニングセンタ
加工分類 穴あけ
加工形態 穴あけ
製品名 DrillMeister
TSR No. 5656D

工具寿命の向上

既存のヘッド交換式工具に対してDMRヘッドを適用することで寿命が1.4倍まで延長された。

産業 自動車
加工部品 ハウジング
ISOコード K-鋳鉄 鋳鉄
被削材 FCD600
工作機械 縦型マシニングセンタ
加工分類 穴あけ
加工形態 穴あけ
製品名 DrillMeister
TSR No. 5657D

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