株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、ヘッド交換式ドリル『DrillMeister(ドリル・マイスター)』φ10-19.9サイズ 円筒シャンクボディを2020年1月13日より全国で発売します。
■概要
『DrillMeister』は、独自の自己拘束型クランプシステムの採用により、簡単で迅速なヘッド交換を可能にしています。工具交換はヘッドを付け替えるのみで、ツールホルダからのドリルボディの脱着や突出し量の調整が不要となることから、工具交換時間を大幅に短縮できます。また、ヘッドは小さな力で取付け・取り外しができ、必要に応じて機上での交換も可能です。ボディには強ねじれ溝を採用し、さらに溝面に特殊な磨き処理を施すことで、安定した切りくず排出性を実現します。これによって、特に切りくず排出が難しくなる深穴加工において、抜群の切りくず排出性能を発揮します。
今回DrillMeisterに円筒シャンクボディを拡充します。完全円筒形状を有したシャンクは、コレットチャック、ミーリングチャック、ハイドロチャックホルダーでの把握に最適で、これらツールホルダでの高い振れ精度の確保が可能です。
また今回拡充するボディには、従来品よりも長いシャンク長を採用しました。シャンク長が長いため、ツールホルダによる把握時にシャンク把握長の調整幅が大きく、従来品よりも柔軟な突出し長調整が可能です。ドリル加工ではワークや治具との干渉を避けるために、加工する穴深さよりも長い溝長を持ったドリルを使用する場合がありますが、ドリルの突出し長を延長する事で、必要最低限の溝長を維持したままでの干渉回避が可能です。
『DrillMeister』は、加工能率の向上だけでなく、アイテムラインナップの充実による利便性の向上で、お客様のトータル加工コスト削減に貢献します。
- 主な特徴
- 工具径:ø10.0~19.9mm(0.1mm飛び)、加工深さ:L/D = 3.5, 6, 8を拡充
- 強ねじれ溝と特殊な磨き処理の採用で、抜群の切りくず排出性能を発揮
- 独自の自己拘束型クランプシステムが、簡単かつ迅速なヘッド交換を実現
- 本体部分の変形が少ないクランプ機構により、ヘッドの交換可能回数を大幅に増加
- マージン部を持つ加工ヘッドによって、ソリッドドリルと同等の加工穴精度を実現
- 再研削が不要で、再研削コストおよび予備工具の在庫削減等、工具管理も容易
- コレットチャック、ミーリングチャック、ハイドロチャックホルダーでの把握に最適な円筒シャンクを採用
- シャンク長が長い設定で、必要最低限の溝長を保った上での突出し長延長が可能
■主な形番、標準価格
TID100R12-3.5 | 37,700円(税込み41,470円) |
TID150R16-6 | 56,300円(税込み61,930円) |
TID190R20-8 | 71,800円(税込み78,980円) |
計45アイテム