株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、鋳鉄高速加工用ソリッドCBN『SBN30』に、さらに幅広い加工を可能にする14のインサートラインナップを追加し、2026年4月6日より全国で発売を開始します。

加工課題やマーケットの状況
自動車部品を中心に、ブレーキディスクやフライホイール、鋳鉄ギヤケースなどの加工では、生産効率向上のために高速切削加工へのニーズが高まっています。しかし、一般的に使用されている超硬工具やセラミック工具では、切削速度を上げると工具寿命が著しく低下し、安定した加工が困難です。また、ろう付けCBN工具の場合、過酷な切削条件下で刃先の剥がれが発生しやすく、信頼性に課題を抱えていました。こうした状況から、より高い耐熱性と信頼性を兼ね備えた工具材質が求められており、高速加工と長寿命を両立できる新しいソリューションへの期待が高まっています。
製品概要
SBN30は、鋳鉄の高速・深切込み加工に適したソリッドCBNインサートです。チップ全体にCBN焼結体を採用し、優れた耐摩耗性と耐欠損性を実現。最適化されたCBN粒径と専用バインダーにより、断続切削から連続切削まで安定した長寿命加工を可能にします。
製品の特長と便益
特長1:幅広い鋳鉄加工に対応するアイテム拡充
・既設10アイテムに加え、T形状・D形状やコーナR違いなど14アイテムを新たに追加
・多様な加工形状・条件に最適な選択が可能となり、工程設計の自由度が向上
・鋳鉄の高速加工領域における適用範囲を大幅に拡大
特長2:CBN焼結体インサートによる高能率・高安定加工
・インサート全体がCBN焼結体のため、深切り込みや高送り加工に対応
・セラミックや超硬工具に比べて高い切削速度を実現し、生産性を向上
・優れた耐摩耗性により、長寿命かつ安定した加工品質を維持
特長3:経済性に優れた多コーナ設計
・ろう付けタイプと異なり、使用可能なコーナ数が多く、工具寿命を最大限に活用
・コーナあたりのコストを低減し、トータルの加工コスト削減に貢献
・高能率加工と低コスト運用を両立し、量産ラインでの採用効果を最大化
