株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、自動車部品の浸炭層除去加工向け旋削工具『HFチップブレーカ』に、耐摩耗性に優れる新材種BXA10とコーナR1.6・R2.0 mmを追加し、コーテッドCBNシリーズ(BM05M/BXA10/BXA20/BR35F)の、重切削における安定加工と長寿命化を実現するラインアップとして拡充、2026年3月9日より全国で発売を開始します。

加工課題やマーケットの状況
自動車産業では、トランスミッション部品に代表されるギヤやシャフトの浸炭層除去加工が多く行われています。この工程では、高硬度の浸炭層を安定して除去しながら高い生産性を維持することが求められます。しかし、従来のBXA20材種では、他社H10材種に比べて耐摩耗性が劣り、連続加工時の工具寿命に課題がありました。また、焼入れ鋼の深切込み加工でR1.2 mm以下の小さなコーナRを使用すると、外径加工と端面加工の両方で刃先中心部が酷使され、寿命が不安定になるケースも見られました。こうした課題を解決し、安定した加工と長寿命を両立することが市場から強く求められています。
製品概要
製品の特長と便益
特長1:深切込み加工での安定した切りくず処理性
・HFブレーカは浸炭層除去などの重切削条件でも切りくずを確実に分断し、絡みを防止。
・切りくず排出性が高く、加工中の負荷変動を抑制して安定した切削を実現。
・加工面の仕上がりが安定し、後工程での品質ばらつきを低減。
特長2:耐摩耗性に優れるBXA10材種による長寿命化
・高硬度材や浸炭層のような高負荷環境下でも優れた耐摩耗性を発揮。
・刃先のチッピングや摩耗進行を抑制し、工具寿命を大幅に延長。
・長時間の連続加工でも安定した寸法精度を維持。
特長3:大コーナR設定による幅広い加工対応
・新たにR1.6、R2.0 mmをラインアップし、外径・端面加工での寿命安定性を向上。
・大コーナRにより切削負荷を分散し、刃先強度を確保。
切削性能

| インサート | CNGG120408 ( 浸炭層除去加工用チップブレーカ付きCBN) |
| ホルダ | ACLNL25252M12-A |
| 被削材 | SCM415 (60HRC) |
| 切削速度 | Vc = 150 m/min |
| 送り | f = 0.15 mm/rev |
| 切込み | ap = 0.5 mm x 5 パス |
| 加工形態 | 外径連続切削加工 |
| 切削油 | 湿式 |
成功事例
工具寿命の向上
他社品に対しコーナRを大きくしたことにより、切削領域を分けることが出来たため安定加工が実現。耐摩耗性に優れるBXA10により1.5倍の工具寿命。HFブレーカにより切りくず処理も良好。
| 産業 | 自動車 |
| 加工部品 | スペーサー |
| ISOコード | |
| 被削材 | SCM415 |
| 工作機械 | CNC旋盤 |
| 加工分類 | 旋削 |
| 加工形態 | 外径・端面旋削 |
| 製品名 | BXA10 |
| TSR No. | 5536T |

