T9200シリーズにRCMX3209M0 形状インサートを拡充

株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、耐摩耗性と刃先強度を両立した鋼旋削用インサート『T9200シリーズ』に、鉄道車輪や重切削加工向けのRCMX3209M0形状を追加し、2025年10月14日より全国で発売を開始します。

加工課題やマーケットの状況

鉄道車輪の加工や一般的な重切削加工においては、高い切削性能と安定性が求められます。しかし、これらの加工に適したRCMX3209M0形状インサートは、これまで当社のT9200シリーズ標準ラインナップには含まれていませんでした。そのため、過酷な切削条件下ではインサートの欠損や破損が発生しやすく、場合によってはホルダの損傷にもつながり、生産性やコスト面での課題となっていました。こうしたユーザーの声に応えるべく、新たな形状インサートの拡充が求められていました。

製品概要

T9200シリーズは、鋼の旋削加工に特化した次世代CVDコーティング材種です。高い耐摩耗性と靭性を兼ね備え、安定した長寿命加工を実現。高速切削にも対応し、量産現場での高効率加工に最適です。

製品の特長と便益

特長1:刃先強化型ブレーカによる高い加工安定性

– RCMX3209M0-RHは、強靭な刃先設計の新RHブレーカを採用
– 刃先の強化により、重切削や鉄道車輪加工など高負荷な加工でも欠損・破損を防止
– 加工中のトラブルを抑え、信頼性の高い連続加工を実現

特長2:T9205材種との組み合わせによる耐摩耗性と耐欠損性の両立

– T9205は高硬度母材と耐熱性に優れたコーティングを採用
– RHブレーカとの相乗効果で、長寿命かつ安定した切削性能を発揮
– 工具交換頻度の低減により、コスト削減と生産性向上に貢献

成功事例

工具寿命の向上

最新のRH チップブレーカとT9205 の組み合わせにより1.1 倍の長寿命を達成、耐摩耗性と耐欠損性の両立を実現。

産業 重工業
加工部品 鉄道車輪
ISOコード P - 鋼
被削材 鉄道車輪用鋼材
工作機械 CNC旋盤
加工分類 旋削
加工形態 外径 & 端面旋削
製品名 T9205
TSR No. 5407T