優れたコストパフォーマンスと高性能を兼ね備えた新ソリッドエンドミルシリーズ「SolidBoost」を発売

株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、コストパフォーマンスと高性能を兼ね備えた新しいソリッドエンドミルのラインアップであるSolidBoostシリーズの拡充を発表いたします。荒加工から仕上げ加工まで対応する汎用性の高いソリューションを特徴とし、安定性の向上と工具の統合化を実現します。

加工課題やマーケットの状況

課題と市場環境: 製造業界では、工具コストの上昇や労働力不足などの課題に直面しており、現場では生産性向上とコスト削減の両方に対する強い要求が生まれています。また、加工時のびびり振動は加工品質の低下や工具寿命の短縮を招く可能性があり、安定した切削性能が不可欠となっています。さらに、荒加工から仕上げ加工まで1本の工具で対応することや、限られた工具マガジンスペースを効率的に管理するといった工具統合化のニーズも高まっています。このような環境において、幅広い加工用途に対応できる高い汎用性を持つ工具への需要がますます増大しています。

製品概要

一般部品加工や金型加工など、幅広い機械加工分野において、生産性向上とコスト削減を追求する全てのユーザー。特に、汎用的な加工から高能率加工まで、一本で幅広い用途に対応できる工具や、加工能率と経済性を両立した工具を求めるユーザー層に最適。また、高速・長突き出し加工や、低剛性な工作機械、ツールポッドに制限があり1本の工具を多用途に使用したいユーザーにも最適です。

メリット・特長

SBS4H – 高性能とコストパフォーマンスを兼ね備えた汎用スクエアエンドミル
・不等分割設計がびびり振動を効果的に抑制し、安定した加工性能を確保。
・最適化された設計と製造プロセスにより、競争力のある価格を実現しながら高性能を維持。
・切れ刃コーナー部に特別に設計されたギャッシュランドを装備し、優れた耐欠損性により長い工具寿命と高い信頼性を提供。

 

SBF4U – 荒加工・仕上げ加工兼用エンドミル
・独特の切れ刃形状により、1本の工具で荒加工と仕上げ加工の両方を実行でき、工具交換を削減しプロセス統合を可能に。
・4枚の切れ刃のうち、2枚のラフィング刃と2枚仕上げ用直線刃が組み合わせれたコンビネーション切れ刃設計。ラフィング刃が切りくずを細かく分断し、びびりを最小限に抑え、高効率加工を実現。
・直線仕上げ刃はラフィング刃より少しだけせり出している設計。直線仕上げ刃が最外周を通るため、平滑な加工面を形成。

 

SBR3/4 – 高効率荒加工ラフィングエンドミル
・波形のラフィング切れ刃が切りくずを細かく分断し、また振動を抑制することで、スムーズな排出とびびりを抑制した高効率な重切削を実現。
・ネックリリーフ設計により深いポケット加工での干渉を回避し、複雑形状の荒加工をサポート。
・優れた耐折損性を持つ面取りコーナーにより、高負荷加工条件下でも信頼性の高い性能を確保。