タングハイドロ(高精度タイプTシリーズ)を拡充

株式会社タンガロイ(社長:木下聡、本社:福島県いわき市好間工業団地11-1)は、高精度ハイドロチャック『タングハイドロ(高精度タイプTシリーズ)』のラインアップを拡充し、2025年3月24日より全国で発売を開始します。従来のHSKA63とBT40に加え、BT、HSK、SK、CATの各種インターフェースを追加。BT30/50、HSKA100、SK40/50、CAT40/50を含む計46アイテムを展開し、幅広い工作機械環境での高精度加工を実現します。

加工課題やマーケットの状況

自動車産業をはじめとする多くの業界では、シャフト部品や油圧機器で深穴加工では、高精度なリーマ加工が求められています。
特にL/D=8を超える長突き出しの回転工具を使用する場合、加工精度の確保が大きな課題となります。従来のコレットチャックホルダやサイドロックホルダでは、工具の取り付け精度を出すのに時間がかかるだけでなく、長突き出し時の振れ精度を確保することが難しいという問題がありました。そのため、より高い振れ精度を簡単に実現できるツーリングソリューションが求められています。

製品概要

TUNGHYDROシリーズ ハイドロチャックホルダは、タンガロイの最新油圧式ツールホルダです。六角レンチで簡単に操作でき、振れ精度0.003mm以下の高精度クランプを実現。高い把持力と剛性により、加工中の振動を抑え、安定した切削を可能にします。HSKおよびJIS-BT規格に対応し、自動車・航空宇宙・精密機械など幅広い分野で活躍。高負荷条件下でも優れたパフォーマンスを発揮し、加工精度と生産性向上に貢献します。

製品の特長と便益

特長1:簡単操作でも高い振れ精度

– 六角レンチで作動ねじを締めるだけで、振れ精度0.003 mm 以下の高精度クランプを実現
– デッドストップ機構により、確実な締め付けを簡単に再現可能
– 高精度なクランプにより、加工精度の向上と工具寿命の延長に貢献

特長2:高い把持力と把握トルクによる安定加工

– 強力なクランプ力により、工具の微細な動きを抑制
– 高い把持トルクが、重切削や高負荷加工時の工具のズレを防止
– 安定したクランプ性能により、加工時の精度を維持し、仕上げ品質を向上

特長3:抜群の振動減衰機構

– 独自の油圧システムが振動を抑え、びびりを軽減
– 工具の欠損リスクを低減し、加工の信頼性を向上
– 優れた振動減衰効果により、加工面品位の向上と工具寿命の延長を実現

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