
焼入れ鋼の旋削加工で使用されるCBNインサート、便利且つ長持ちすることで多くの方にご利用いただいています。
この『CBNインサート』コストが高いのでできる限り長持ちさせたいところ・・・。
実はあるポイントを改善するだけで寿命が最大4倍まで改善できることをみなさんはご存じでしたか?
本日はCBNを長持ちさせるためのポイントをご紹介します。
- CBNインサート寿命を伸ばす、縮めるポイントがわかる
ポイントは切削油
そのポイントはズバリ『切削油』!
みなさんは加工している時に切削油はかけますか?かけませんか?
実は連続加工、断続加工時の切削油ありなしでCBN寿命が大きく変わってくるのです。
切削油は・・・、
『連続加工』はかける!
『断続加工』はかけない!
このポイントを押さえるだけでCBNインサート寿命が大きく変わってきます!
とっても簡単ですよね。
でも、何故これだけの違いで寿命に差がでてくるのでしょうか?
寿命を縮める原因はサーマルクラック
その原因は『サーマルクラック(熱亀裂)』にあります。
断続加工の場合、『サーマルクラック』がCBNインサートに発生しやすくなるのです。
・加熱⇔冷却が繰り返されることで主切れ刃に亀裂が発生
・温度差が大きいほど激しい
・切削油を使うと酷くなる⇒ドライ加工を推奨
・フライス加工に多くみられる

切削時はCBNインサートの刃先温度が高温になります。
そのため、本来は切削油をかけることで冷却され欠損を防ぐことができます。
ところが、断続切削の場合、断続のところで切削油がかかるとCBNインサートは急冷されます。
この温度差でサーマルクラックが起きます。
そこを起点にCBNインサートが欠けてしまうのです。
改善することで工具寿命が最大4倍
「断続は少しだけだから、別に切削油をかけても・・・。」
「そこまで大きな改善はしないのでは?」
など思われる方もいらっしゃるかと思います。
下の資料をご覧ください。
断続切削部は少しでも切削油をかけないことでインサート寿命はなんと4倍も違ってきます。
(連続加工の際は切削油をかけた方が良いことも下記資料からお分かりいただけると思います)
これらの理由からサーマルクラックの発生を抑えインサート寿命を延ばすためにも、『断続加工時は切削油はかけない!』ことをオススメします。
結論!
CBNインサートを長持ちさせるには
◎連続加工は切削油をかける!
⇒切削による刃先温度が冷却され、欠損、酸化を防ぐ。
◎断続加工は切削油をかけない!
⇒切削油をかけるとサーマルクラックが発生、耐欠損性が落ちる。
本記事以外にも役立つポイントが盛りだくさん!
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本日ご紹介したポイントを上手く活用できれば、CBNインサートの改善が可能です。
とはいえ分からない事も多いかもしれませんので、その際は是非タンガロイにご相談ください。
ご相談時には弊社セールスマンに連絡、もしくはCBNインサート加工専用のご相談フォームを設けてます。
こちらからご相談ください。